2020年2月28日金曜日

大事な桶①



「ドべネックの桶」

皆さんご存じでしょうか。

リービッヒの最小律をわかりやすく解説するのによく使われている話です。



このような画像なんですが、見たことある人もいるのではないでしょうか。
元々は植物に対しての話ですが、野球にも活かせるなと思い共有します。

桶って一枚一枚の板を円状に並べて作りますよね。
この画像では一枚一枚板の長さが違います。

この桶に水を入れるとどうなりますか?
一番短い板の長さまでしか水は入りませんよね。

これはおもしろい。

では、この桶全体を「バッティング」と仮定しましょう。
この桶には、バッティングで必要とある要素(板)が沢山あります。
その板の名前は「体重」「出力」「股関節の柔軟性」「胸郭の柔軟性」…
などなど沢山の要素でこの桶は完成します。

結果的なバッティングの実力を水が入る量だとします。

すると…

体重や出力はあるが柔軟性が低い選手がいたらどうなるでしょう。

水は柔軟性に影響されて低い所までしか入りません。

対して体重はそこそこ、他の要素もそこそこ会得している選手がいたとします。

すると水は低い所が見当たりませんから先ほどよりもっと入りますよね。

バランスや最低ラインを保ち引き上げていく重要性が判ると思います。



現代では一芸に秀でている人材が必要とされているという記事や情報が多く出回っています。
この事自体は事実だと思いますし、賛同します。

ただ、一芸に秀でているというのは最低限のラインがあってこそ。

例えば野球というスポーツの桶の中で「走力」という要素に秀でているとします。
それは「野球の要素」であるから価値があります。

これが野球の要素である走力の要素である筋量が秀でているとなると話が変わってきますよね。

ここでは野球の要素に走力というカテゴリ(ライン)があるからそこで価値が生まれます。

実際はこんな簡単に桶で例えられるほど野球は簡単ではありませんが、思考面ではかなり大事な考え方だと思います。

情報の本質をくみ取り、活かしましょう。
情報に踊らされないように。



今回①と書いてあるように、明日も違う例を挙げながら書いていきたいと思います。

私としてはこの話、超重要です。

2020年2月27日木曜日

感覚と認識



今日はソフトバンクホークス和田選手の記事についてお話しします

https://diamond.jp/articles

自分の事を決して恵まれた才能を持った選手ではないと断言している和田選手。
そんな和田選手がどうやってMLBを含むプロ野球界で長くプレーしているのか。

その理由が少し見えるような記事じゃないかなと思います。

私はこの記事を読んで、和田投手は「自分の事を知っている選手」だなと強く感じました。
投手というポジションがそうさせたのか、育った環境がそうさせたのかはわかりません。
ただ、投手というポジションは唯一能動的なポジションです。

バッターに対して自分が投げないと野球は始まりません。

それに対して他の守備やバッターは受動的です。
打球に対して反応するして捌く。
投手が投げた球に対して反応して打つ。

と、いう事は投手に限っては自分以外の要素にパフォーマンスが左右される可能性が低いという事です。

だからこそ投手は最も「再現性」が重要になるポジションになっていると思います。

和田投手はこの再現性の部分が特に上手なのかなと。
そしてなにより自分の身体の感覚が優れているように思います。
自分の身体に興味をもって、感じようとし続けた結果でしょう。

この記事にもその内容が書かれています。

根本の原因にたどりつくまでチェックポイントを遡っていく』


再現性を高めるためにはフォームの再現性を高めるために練習してはいけないという事をこの記事は言っているのかなと思いました。

?がある方も多いと思います。

何か問題が起きた時、フォームを再現すると意識しても治らないどころか、普段意識しない事を意識するからもっと悪い方向に向かっていき悪循環になる選手はいます。

そこで、自分の身体と普段から向き合い、その問題の本当の原因に対してアプローチすることができれば解決に近づくのではないかと思います。

「結果的に再現性が高まっている」練習が必要ですね。

勉強になりました。


2020年2月26日水曜日

Not For Long



NFL

皆さんご存知でしょうか。

何度もこのブログでは取り上げているアメリカンフットボールの組織の事です。

NFL(NationalFootballLeague)。
アメリカ合衆国で最も人気なスポーツの一つです。
最近あったスーパーボウルもかなりにぎわっていましたね。

そんなアメリカンフットボールリーグの「NFL」
実は競技者の中で違う読み方をされている事もある様です。
これもアマゾンプライムのALL FOR NOTHING で見たんですが、知っていますか?

「NFL(No For Long)」

だそうです。

長くないんですね。

調べてみました。NFLの平均現役年数。

3.3年です。

信じられますか?
子供の頃からNFL選手を目指し続けて、念願かなってNFL選手になったとして、
3年で現役を終える。
どれだけ厳しい世界なのかまだ想像がつきません。

ちなみにNPBは平均8.9年。
NBAは4.6年ですから、かなり短いのがわかりますね。

NFL選手を目指している選手の多い大学チームのドキュメンタリーがあるんですが、そこでは本気で経営者を考えている生徒やNFLの次を見据えている選手がかなり多いです。

夢を追いながらその次まで考えていく。
NFLが夢でありながらも通過点になっている。

不思議な感覚ですね。
NPBだとNPBを目指している選手がその次まで見据えている人は多くないと思います。

二つの事を同時進行で行うのは凄い事ですね。

ただ、これから必要とされていく人材は同時進行で物事を進められる人間だと思います。

学生の皆さん、部活だけになってないですか?
今一度考えてみましょう。

社会人のみなさん、何か一つ別の道を進めてみませんか?

是非考えてみましょう。



2020年2月25日火曜日

需要と供給



皆さん、自分はどれくらい必要とされていて、どこに需要があるか理解していますか?

実社会においてはっきりと理解している人はそう多くは無いと思いますが、自分が所属している組織の中ではどうでしょう。
これは認識している人も多いのではないでしょうか。

仕事をしている方なら会社のどの場面で自分が必要で、どの場面ではあの人が必要…
部活動をしている方ならチームをまとめるのはあの人とあの人の力が必要で、盛り上げるときはあの人…
などなど、組織に所属している人なら誰もが必要とされる場所、「需要」があります。

自分で考えてみてそれがないなと思う方はもう一度自分を見つめなおしてみてください。
それは自分を過少評価していたり、どうせ自分なんて…というマインドになってしまっているかもしれません。

この「需要」にいち早く気付き、「供給」をきちんと行っていくことが組織として上手く回っていくためには必要なのではないかと思います。

大切なのは組織のリーダーが需要に気付くのではなく、組織の一員が皆気付くことです。
「供給」がしっかりなされなければリーダーは無理やり供給を引き出そうとして自分本来の需要に手が回らなくなります。

組織の話だとわかりづらいかもしれないので、野球に例えますね。

例えば、足がすごく早い選手がいたとします。
その選手はチームでもトップの快速選手です。

チームとしては、その足を活かしつつ、実戦で成長していってほしいからまずは守備をしっかりと鍛えてほしい。
そう思っているとします。

しかし、このことが選手が理解していなかったら、この選手はもっと足を速くしたいと得意の走るメニューをどんどん増やしていくかもしれません。
この事自体は悪い事ではないのですが、チームにとっては方向性に違いが出るため良くありません。

そこで、この選手が「俺には足がある。ただチームはおれにスタメンで出ながら成長してほしいと考えているのであればまずは守備を試合に出れるレベルまで重点的に鍛える事が大切なのではないか。」
なんて考える事が出来たら、チームとして考えが一致しますから、良い方向に向かうでしょう。

もちろん、方向性に違いが出れば話し合い解決することも大切です。
しかし、組織において「需要に気付く」という事が最も求められている事ではないかなと思います。

今回は少しまとまりのない文章になりました。
分かりづらくて申し訳ありません。

これからもう少し整理してまた書こうと思います。

2020年2月24日月曜日

情報を取りに行く



プロ野球のキャンプがもう終わります。
去年のソフトバンクホークス日本一から年が明け、春季キャンプが始まり、もう終わります。
オープン戦も続々と始まっており、若手選手の活躍がよく報じられる時期となりました。

キャンプの時期は私たち指導者にとっても有意義な時期になります。

それはSNSでの発信の多さです。
特に練習メニューや組み方はとても参考になります。

何から情報を得るのかはすごく大事ですね。

たくさんの情報を考えながら見ていると、自然と動きを見る目が養われていくと思います。
これが指導者としてのスキルに関わっていくのかなと。

生徒に勉強勉強とばかり言ってないで、指導者も日々それ以上に勉強です。

2020年2月23日日曜日

熱狂



皆さん、この写真をまずはご覧ください。



これはアメリカで超人気スポーツのアメリカンフットボールの会場です。
沢山の人が入っていて大盛況ですね。

さて、この球場、どこのホーム球場だと思いますか??

日本の国立競技場のようなもの?
プロチームのもの?

いえいえ。

実はこれ、「ミシガン大学」のホーム球場なんです。

そう、大学です。

日本では考えられない規模です。
なんとこの球場には10万人をこえる人が集まるそう。

アメリカでは日本に比べ大学スポーツの価値が非常に高いように感じます。
NCAAという組織も大学スポーツに大きな貢献をしており、大学スポーツの試合の放映権を管理するなど、システムも確立されています。
NCAAのルールでは成績が一定以上の水準にないと試合に出場できないルールまであります。

大学バスケでは「マーチマッドネス」と呼ばれる非常に盛り上がる大会もあります。



NBA顔負けのスタジアム。観客動員です。
Twitter等ではよく発信されていますから「March Madness」で検索してみてはいかかでしょう。

大学の教授は教授。部活動のコーチはコーチとして雇用されているのもアメリカならではですね。

その分責任の所在がしっかりしています。
負けが続けば解任もあります。

日本の大学スポーツには日本の良さがあるとは思いますが、盛り上がりの面ではアメリカに少しでも近づくことができればもっと大学スポーツの価値は上がっていくかもしれませんね。

実は日本版NCAAとしてUNIVASというのが発足しています。
より良い環境になるよう、変化していくといいですね。


2020年2月22日土曜日

OKライン



みなさん、今日何回くらい反省しましたか?

今日は土曜日ですので、仕事がない方はゆっくりした1日を過ごしたんでしょうか。
それとも休日だからと外出した方もいらっしゃるでしょう。

学生で部活動生であれば部活動が行われていたかもしれませんね。

ちなみに我が校は試験期間中なのでJr.の選手はそれはもうたくさん勉強をしたことでしょう。。。

人に与えられた時間は1日24時間。
これは変わりません。

この中で何回反省するか。
これは人次第です。

ではどのくらい反省したらいいんでしょう。

私の感覚ですが、人によって知らず知らずのうちにたくさん反省している人と全然反省していない人に分かれると思っています。

簡単にいうと「ネガティブ」と「ポジティブ」とでも言えるのでしょうか。

たくさん反省する人は自分の中ですごくOKラインが高い人が多いですね。
このラインに達していないものは全てダメ。

結果とは別に内容を深く吟味し、反省し次に繋げようとします。

一方、あまり反省しない人は逆にOKラインが低い傾向にあります。
多少のミスは他の良かった要素によって打ち消されている感じでしょう。

実際は一人一人と話してみないとわかりませんが、反省しすぎる人はもっと前を向いて、次に向かって意識を向ける。
あまり反省をしない人は、流しがちなものを一旦立ち止まって考える。
わざとしっかり反省し、段階を踏むように次に向かう。

というふうにしてみると良いのかなと思います。

もちろん、上手くいっている時期はなにか特別変える必要は無いと思います。

何かに行き詰まったとき、そういった発想をしてみることもまた一歩成長に近づくのでは?と思います。

自分はどんなタイプですか?

2020年2月21日金曜日

筋トレってどう?



みなさん、野球選手のウエイトトレーニングについてどういう意見をお持ちですか?

数年前までは否定的な意見も多くみられていましたが、ここ最近では肯定する意見も増えてきており、半々といったところでしょうか。

日本ではフィットネス文化も流行っていて、アスリート以外の人も筋力トレーニングに触れる機会が増えています。
そんな背景が影響しているのか、ウエイトトレーニングに関して否定する人は減ったのかなとも思います。

海を渡ったアメリカはフィットネス大国と言ってもいいほどフィットネスやトレーニングが文化として根強くあります。

そんなアメリカのMLBの選手は、試合前にウエイトトレーニングをすると言います。
日本人の感覚からすると「試合前!?」という反応になるでしょう。
私も最初聞いたときそんな反応でした。

しかし、適切な重量、回数、セット数であればよい効果が得られるようです。

MLBは試合数が多く、試合の日を避けてウエイトトレーニングをしようとしてもそんな暇ありません。
なので試合前にする選手がほとんどだそう。

実際、身体が締まる効果もあり、実際に試合に活きるトレーニングになります。

日本ではウエイトトレーニングをしないという選手もいますし、オフシーズンはがっつりやってシーズンに入るとともにウエイトトレーニングをやめるという人も多いと思います。
なかにはシーズン中もしっかりウエイトトレーニングをしているという選手もいるとは思いますが少数なのかなと思います。

ただウエイトトレーニングをしていなくても結果を出している選手はいますよね。

みなさんはどう思いますか?
野球選手にはどんなウエイトトレーニングが必要なんでしょう。

2020年2月20日木曜日

ダブル??いやマルチ。



このブログでは時々「マルチスポーツ」の重要性について話しています。

4日程前にこんな記事が出ていました。

https://www.msn.com/ja-jp/sports/npb

ある野球についてよく発信してらっしゃるライターの方の記事です。

結論から言うと、「マルチスポーツについて受容しなければスポーツ界の発展は厳しいのではないか」という内容です。

記事にあるように、日本のスポーツ競技人口は軒並み減少しています。
マルチスポーツをする事は母数を変えずに競技人口を増やすことに繋がります。
少し前このブログに投稿した記事ではMLBでマルチスポーツをしている選手は怪我のリスクが低いというデータがあったり、良い面は多いと思います。

ではなぜ日本でマルチスポーツという文化が受容されないのか。

「一つの事を集中して取り組むことが正しい。本気でスポーツをしているなら他のスポーツにうつつを抜かす事はあり得ない。」
こういった指導や文化がありませんか?

そしてそんな日本にとってマルチスポーツという考えは新しい考えです。
人間、新しい考えや事柄、知らない事は拒絶する傾向にあります。

実際に成功例が身近になかったり、この事柄に関しての知識が薄かったりすると新しい事は拒絶しようとします。

ましてや日本野球は世界でもある程度確立された地位にいますから、その日本で指導している指導者は今までの文化こそ正しいと思ってい人がほとんどのように感じますし、変化を恐れます。

変える事は難しく、変えない事は簡単です。


そんな日本だからこそ、Jr.が積極的にマルチスポーツに取り組み、推奨し、発信します。

これも日本野球界発展のためです。

これから試験期間に入りますが、試験明け、また新しい発表ができるよう準備します。

抽象化



「練習の目的は何?」

そう選手に聞く指導者の方は多いでしょう。

すると選手は答えを言わなくてはと思い指導者が何を考えているかを当てるかのように答えを言います。
しかし、それは大抵違います。

練習の目的とは、何のために、どんな事を習得するために練習しているのかを理解する事が大切です。

要はその練習の本質を捉えるという事。

練習の本質はどうやったら捉えられるのか。

それは指導者が伝えることと選手が感じようとする事の2つが必要です。
まず、指導者は練習の本質を伝える義務があると思います。
選手は指導者に比べ知識や経験が少ない事がほとんど。
その選手に最初から本質を全て感じ取れなんて無理にも程がありますよ。

誰だって最初はわかりません。
大人の皆さんも最初バイトに入った頃は何をすれば良いのかわからないものです。

指導者が本質を伝えると同時に選手は感覚として本質を捉える努力をしなければなりません。
理屈として捉えられても感覚として違うこともあります。

先日、ある高校の先生が「わかる」と「できる」は違うという話をされていました。
まさにそうだなぁと心にスッと入ってきました。

指導者には指導者の義務があり、選手には選手の義務がある。
義務感で野球をしろというわけではありませんが、本質をしっかり捉えるにはここまでやる必要があるという事です。

選手はわかっているだろう。
これが1番危ないです。

今一度確認してみてはいかがでしょう。
意外な結果になるかもしれません。

2020年2月17日月曜日

リスクヘッジ



ここ2カ月弱世間を騒然とさせているコロナウイルス。
未だ各国対応に追われており、様々な問題が起きていることはご存じでしょう。

そんな中、日本ではある問題が時折ニュースに出てきます。
「マスク買い占め問題」です。
マスクを売っている色んなお店でマスクの売り切れが相次いでいるそうです。

有名フリマアプリやオークションアプリでは高額転売がされており、マスクの転売を禁止したアプリもある様ですね。

こんなニュースにかんして、キングコング西野さんが面白い事を言っていました。

「日本人は自分の感染リスクを高めているよね」

聞くところによるとコロナウイルスは「飛沫感染」「接触感染」によってヒトからヒトへ感染するようです。
飛沫感染とはヒトのくしゃみや咳が口や鼻に入る事で、接触感染とは手すりやつり革などウイルスが付着したところを触った手で粘膜を触ることで感染することです。

空気感染は今のところ確認されていません。

という事は、どういう方法が一番感染リスクを減らせるのでしょうか。
まずは手洗いうがいですね。これは当たり前ですので割愛します。

次にマスクの着用ですが、ここで西野さんは、
「自分に他人の菌が入らないためにマスクをつけるのは大切。だけどリスクを最小限に抑えるには感染している人が菌をまき散らさないようにマスクをすることも同じくらい大切。」
と言っています。

確かに。と思いました。
そういう観点で見ていませんでした。

どういうことかというと、
「日本人は目先のリスクを恐れすぎるあまり、結局リスクを高める手段を用いてしまっている」
という事です。

みなさん、自分がマスクをしておけばOKということはありませんよ。
買い占めはやめましょう。

予防には
手洗いうがい、マスク着用、プロテイン、ビタミンCです。

コロナウイルス流行の早い終息を願います。

2020年2月16日日曜日

侍の名のもとに



今日はあいにくの雨で練習を中止にしました。
高校生の練習も早めに上がったので、スタッフの方と映画を観に行ってきました。



そう、2週間のみの限定公開をされている「侍の名のもとに」

昨年、プレミア12を戦った侍ジャパンを追ったドキュメンタリー映画です。
稲葉監督をはじめとした侍ジャパンのメンバーがどんな感情で、どんな想いでプレーしていたのか。
28人に絞られる代表選考会議のシーンもあり、どんな選手を求め、どうピースを組み合わせていくかを会議しているシーンはなかなか見られないので新鮮でした。

「強いチームより良いチームを作りたい」
そう言ったのは稲葉監督でした。
侍ジャパントップチームというのは、NPBからも日本国民からも「勝利」を期待され、勝つのが当たり前のような雰囲気さえあります。

そんな中「良いチーム」という目標設定をした稲葉監督には驚きました。
強いチームという目標設定は簡単です。
その目標のゴールは世界一になる事で達成されます。

ただ、良いチームのゴールは??

これはあいまいですよね。
明確なゴールラインがなく、不鮮明。

だから良いのでは?と思いました。

言ってしまえば強いチームと良いチームでは難易度や意義に格差があると思います。

良いチームとは勝つ集団でありながら、何かの基準において皆が「良いチームだ」と感じられるチームの事だと思います。
要は強いチームのワンランク上の集団ですね。

何が「良い」のか不鮮明だからこそ「関わり」が大切で。
「関わり」があるからこそお互いの「良い」のすり合わせができて。
「良い」のすり合わせができるから「良いチーム」になっていく。

映画を観ながらぼんやりとこんな事を考えていました。

もう映画鑑賞ではなく半分勉強になっていましたね。笑

この映画は本当にオススメです。
私ももう一度見て自分に落としこみたい場面が何度もありました。

ぜひ見てください。

Jr.の選手にも見せたいと思う作品でした。

p.s.
ほぼ毎日ブログを更新しています。
よろしければ覗きに来てください!!


2020年2月15日土曜日

ライジングスターズ



今週末、今日を含めて三日ですね。
海を渡ったアメリカNBAではオールスターウィークエンドの真っ只中です。

会場となっているシカゴではお祭り騒ぎになっているようで、道もオールスターに合わせてカラフルに塗られたという話もあります。
さすがはアメリカ。
スケールが大きいですね。笑

今日は初日でしたので、毎年恒例若手中心のメンバーで組まれた選抜チーム「オールスターライジングスターズ」の試合でした。

この試合はアメリカ出身の若手NBA選手の「TEAM USA」とアメリカ以外の国出身の若手NBA選手の「TEAM WORLD」の2チームが試合をします。

なんと。
日本が誇るNBA選手である八村塁選手がTEAM WORLDの一員として出場しました!
しかもスターターです。

もちろん日本人初の快挙ですし、二桁得点も記録しています。
歴史に残る1日となりました。

コロナ関連のニュースが多く暗いニュースが増えていますが、このような明るいニュースが増えると嬉しいですね。

2020年2月14日金曜日

怒らずじっと



「怒ってはいけない」大会があるのはご存じですか?

その大会があるのは小学生年代のバレーボールです。
元日本代表の益子直美さんが数年前から開催している大会です。

指導者は教え導くのが仕事です。
「怒る」という行為は必要だとは思っています。
が、時に選手の可能性を狭める行為だという事を認知しないといけません。

私は野球の現場に小学校の頃から多くいましたから、野球で考えると確かに小学校のころから怒られることに関してはかなり抵抗がありました。
というのも、小学生からしたら大人に怒られるのは相当怖いんですね。
親に怒られるわけでもないですから。

少年野球の監督は指導者として勉強している人ではなく、かつての保護者がそのまま監督になっているチームも多いです。

指導法が独特過ぎる方も多いです。
独特な指導法が良い方向に向かえば良いのですが、悪い方向に向かうと子供にとって野球をするという事が負の感情になってしまいます。

怒られたくない。
怒鳴られたくない。

こんな気持ちで野球をしても楽しめません。

指導者より選手たちの自己主張を引き出すように指導をしてほしいなと思います。

中学生、高校生の年代にしても同じ事が言えます。

中高生は小学生と比べ大人と歳が近いので、委縮する選手は少ないかもしれませんが、高校野球の現場にいるとかなり怒鳴られている選手を見ることも少なくありません。

「選手の良さを引き出す」

指導を目指したいですね。

ラグビーやサッカーのように指導者に組織が働きかけるのもいいですね。

野球指導者のみなさん、他の競技の指導者の方からも見習っていきましょう。

2020年2月13日木曜日

ペップ



こんな動画を見つけました。

https://youtu.be/rNGtS-h-u8M

サッカーでは世界トップクラスのリーグであるイギリスのプレミアリーグで活躍しているマンチェスターシティのグアルディオラ監督らがアマチュアのチームを戦術的に指導するという動画です。

野球でいうと戦術指導をされるというのはピンと来ません。
サッカーは野球と比べ戦術が流動的で一度ピッチに出た選手が帰ってきてしっかりと話ができるのは45分後と一回一回間のある野球とはおおきく違います。

この動画の全てを野球に置き換えて考えるわけではありませんが、アマチュアチームにとってこのような経験はかなり大きなものになるんだろうなぁと思いました。

世界のトップで戦っているチームがどんな事をイメージして練習しているのか。
大切にしていることはなんなのか。

知りたいに決まってます。

個人的にAmazonプライムにある「All Or Nothing」というマンチェスターシティのドキュメンタリーも観ていたのでかなり興味が惹かれました。

「負けたら怒って、勝ったら笑って。それがサッカーだ。」

こう動画の中でグアルディオラ監督が言っています。
野球も同じです。
本質を見失わぬよう、気を引き締めましょう!

2020年2月12日水曜日

向上心



昨日、八本松中学校さんと3度目となる合同練習をしていただきました。

前回から一ヶ月も経っていないこともあり、最初から仲良く和気藹々とスタートしました。
合同練習のメインは紅白戦です。
普段試合をしていないJr.の選手にとっては貴重な実戦経験です。

初めて試合で投手にチャレンジをした選手もおり、かなりの収穫がありました。

そんな中、私の心に残ったシーンが一つ。

実は試合中、5回か6回くらいだったと思います。
不意に逆側のベンチで試合に出ていて交代した選手がこちら側のベンチに来ました。
どうしたのかな?と思いみていると、
「ストレートの時ってどんな感じで投げてる?」
こうJr.の選手に聞いたんです。

びっくりしました。
その聞いた選手、中学1年生です。
自分が知りたいと思う事を積極的に知りにいく姿勢に感銘をうけ、密かにその選手の
ファンになりました。

次は3月にもう一度合同練習があります。
その時までにまた成長した姿を見せたいですね。

2020年2月10日月曜日

二転三転



昨日お伝えした前田健太選手を含むMLB三球団によるトレードの話にまた進展がありました。
トレードに待ったをかけたレッドソックスを除いた二球団。
ツインズとドジャースとの間でトレードが成立した模様です。

ツインズからは問題となったグラテロル選手と若手の選手2名、ドラフト指名権がドジャースへ。
ドジャースからは前田健太選手と若手選手、金銭がツインズへ。

これで前田選手の移籍は決定的となりました。

新天地での活躍を心から願います!

華々しいと思われがちなプロの世界。

もちろん華々しい部分も多くありますがそうでない部分も多いのかなと今回ふと思いました。

結果をとにかく求められる世界。
どんな選手も必ず球団と契約し、その契約がないとプレーはできません。
今回のように不意にトレードをされることになると家族にも影響は出ますし、環境がガラッと変わります。

それをアメリカで経験するわけですから、想像できないほど大変じゃないかと思います。

どんな環境よりも「置かれた場所で咲く」事が求められるプロの世界。

学ぶべきものは多いです。

2020年2月9日日曜日

一悶着



前々回のブログで取り上げたあのMLBのビッグトレードに新情報です!

なんと、今回正式発表をされたトレードでしたが解消になる可能性があるとのことです。

なぜ?と思う方が多いと思います。
簡単に説明しますと、今回のトレードは三角トレードなので3チームのうちどれか1チームでも挙げた手を下げると破綻してしまいます。

今回、レッドソックスにトレードされるはずだったグラテオル選手のメディカルチェックで良くない点があると発覚し、レッドソックス側が難色を示したようです。

前田選手をはじめ、すべての選手がキャンプイン直前の大事な時期。
選手に良い環境を提供しようと思えば早くこの問題を解決する必要があります。


ダルビッシュ選手もTwitterやYouTubeで取り上げていますので詳しい事を知りたい方はそちらを見るとわかりやすいかと思います。

前田選手は日本が誇るピッチャーですから良い状態でキャンプインできる事を願います。

2020年2月8日土曜日

ステージチェンジ


26年前の今日、実は大きなニュースが世界を驚かせました。



この画像、ご存知ですか?

かの有名なブランドであるナイキのモデルの一つですね。
この「ジョーダン」と呼ばれるこのモデル、実は実在する選手がモデルになっています。
その選手が「マイケル・ジョーダン」というプロバスケットボール選手です。
NBAでプレーをし、バスケの神とも呼ばれたような選手です。


ご存知の方も多いでしょう。

バスケットボール界の神とも呼ばれる選手ですが、実は野球もかなり上手だったんです。

前置きが長くなりましたが、26年前の今日、そのマイケルジョーダンがプロ野球選手になった日なんです。

???

皆さんの頭に?がついたかもしれません。

https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=9908?open=on

実はNBAを引退してMLBとマイナー契約をしています。

マイケルジョーダンは知っていても、この事を知っている方はあまりいなかったのでは?

日本だと「なめてるの?」と言われそう。

ただ、本気でバスケットボールをプレーしていた人間がふざけて野球をやるはずがありません。
こういった選択をする人間がいるのも面白いですね。
いろんな競技をやっていますから、将来そういう選手が出てくると嬉しいです!

2020年2月6日木曜日

ビッグ



昨日、MLBで超ビッグトレードが行われました!!!

トレードのメンバーに入ったムーキーベッツ選手やデイビッドプライス選手、日本を代表する選手である前田健太選手もトレードされました。

MLBではかなりの看板選手もトレードに出されます。
日本ではあまりない球団の戦略もあります。

あからさまに数年後を見据えたチーム作りをするチームもあります。
今では日本でも有名なアストロズも数年計画でチーム編成をしていったようです。

規模も金額も大きな動きがあるのもMLBの魅力ですね。

何百億という金額が1日で動きます。

MLBぜひ見てみてください。
日本の野球とは違った魅力が満載ですよ。
このブログでも発信していこうと思います。

2020年2月4日火曜日

三刀流



2月2日、アメリカである超巨大イベントがありました。

日本でもニュースになっていたので知っている方も多いでしょう。

そう、「スーパーボウル」です。

アメリカで最も人気のスポーツと言われているアメリカンフットボールのプロリーグNFLを勝ち抜いてきた2チームによるアメリカという国にとって超重要なイベントです。

この日は家がパーティーのように準備し大勢で観戦する家も多く、街を歩いている人がいないと言われるほどです。

結果は31-20でチーフスの勝利。
記念すべき100シーズン目のスーパーボウルを勝利しました。

この試合のMVPの選手は24歳のマホームズ選手。

実はこの選手、2014年にデトロイト・タイガースから37巡目指名を受けているんです。
ショートなどでプレーをしており、かなりの実力を持っていたようです。

さらにさらに、野球とアメフトの二刀流だけにとどまらず、マホームズ選手はバスケットボールにもかなり本気で取り組んでいたようです。
三刀流です。
名門で今NBAドラフト1巡指名をうけたザイオン・ウィリアムス選手の出身大学、Duke大学を目指していたこともある様です。

ここまで色んなスポーツに真剣に取り組み、最終的に道を選ぶことができれば最高ですね。
高校時代「好きなスポーツは?」という質問に対して、
「そのシーズンのスポーツさ」
と答えたらしいです。

視野を広く、どんなスポーツでも取り組み、結果を出そうと努力する。
日本は一つの事を続けるべきであるという文化がありますからなかなか聞かない話ですよね。
こんな方法もあっていいですね。

あ、Jr.も似てませんか?…

2020年2月3日月曜日

先取り!



今日、スタッフのMTGでこんな話がありました。

「世界のトレンドは、スポーツができて勉強もできるやつがフォーカスされるようになってきている」

という話でした。

これはスポーツ万能で頭も良くないといけないという捉え方はしていなくて、
スポーツだけできる。または勉強だけできるのは別にカッコよくない。
逆に、スポーツも頑張るし、勉強も頑張っている人がカッコイイという考え方が広まっているのではという事です。

日本はまだ、スポーツをひたすら頑張っていれば勉強は目をつむるというのがもはや文化のように存在します。

これが今のスポーツ界の大きな課題である事は間違いありません。

「学生時代何をやっていたんですか?」
と聞かれたとき
「野球をやっていました!」
「…」

え、他には?

となってしまってはすでに遅いです。

野球を通して何を学ぶかもかなり大切ですが、もしこの世から野球というスポーツが消えた時に何が残るのか。
これこそ大切な事じゃないのかと思います。

アメリカのNCAAに所属している大学では、GPA(成績の指標)の基準が存在していて、この基準に満たない選手は大会に出場できないなど厳しい罰則がありますし、奨学金も停止されます。

NBAやMLBの中には学業を疎かにせず、博士課程を経ている選手もいるくらいです。

この世界のトレンドは大体何年か遅れて日本に来るでしょう。
しかし、そのことを今わかっておけば先取りできませんか?
それとも皆に知れ渡ってから周りの人間と一緒にはじめますか?

ここは自分次第です。
これからも世界のトレンドには敏感でありたいですね。

2020年2月2日日曜日

深く。



昨日の野球教室についてはかなり反響がありました。
やはり全国的にも中学生が小学生向けに野球教室をする事例を聞いたことがない方が多いのでしょう。

普段から考えて練習しておけばアウトプットもやりやすくやりますね。

さぁ、現在Jr.では練習の裏でマンダラートの返却と添削をしています。
添削というと語弊がありそうですが、点数をつけるのではなくもっと深く掘り下げられないのか。
ここはどういう事?
ここはもっと具体的に書くといいよ。

など評価する事でマンダラートを通してより深く自分の事を理解し、未来へのビジョンを描けるようになっていけると思われるからです。

今は添削の終わったマンダラートを踏まえてもう一度マンダラートを書き直している段階です。

次の提出が楽しみですね。

2020年2月1日土曜日

ちょっと普通とは違う?野球教室!



今日は広島県は福山市にあります松永小学校に行ってきました。

その理由は…

中学生であるJr.の選手が小学生向けに野球教室をする

そのためです。



今まで、高校生や社会人などが野球教室を行う事はよくありました。
ただ、中学生が小学生向けに野球教室を行う事があるでしょうか。

なかなかここに目を向けるチームは無いと思います。

天気も良く、最初はぎこちない雰囲気で始まった野球教室。。。

Jr.が行なっている、パンチングボールやパルクールをメインに練習を行いました。

最後は全員揃って集合写真。



いい顔してますね!

最後はみんな仲良く楽しく終えることができました。

Jr.の選手達は
「一人一人伝え方を変えないと同じ内容でも伝わり方が違う!」
「一緒にやりながら教えると伝わりやすい!」
などと言っていました。

これは、「良い練習内容」ではなく「良い練習にする為の方法」を学んだという事です。
普段と違う支点ですよね。
これこそ成長です。


スポーツの楽しさと技術の両方を伝えられてたら嬉しいですね。

ZebrasJr. Official Uniform 

  新年、明けましておめでとうございます! 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さぁ、2021年がスタートしました。 今年はコロナウイルスと戦いながらのスタートになりましたが、みなさんお元気でしょうか。 緊急事態宣言も出始めており、広島県はまだですが油断できない状況です。 新...